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大勢の人の心を掴む技術②

writer:しぐ


前記事では、
説得力のある話をするためのテクニックを紹介したから、


今回はそのテクニックを応用して
人の心を掴むのに成功した具体的事例を紹介。


オバマの事例

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バラク・オバマ


スピーチで彼ほど歴史の流れを変えた人はおらんやろう。


なぜなら、彼はアメリカ史上初の非白人大統領になった人やから。


オバマのスピーチから学ぶことは多い。


特に政治的なスピーチでは未来形で話をするのが多いが、
オバマが上手かったのは、
現在形を使った価値観に関わる話。


人々の心をひとつにするためのスピーチには、価値観にかかわる話をするといい


オバマはなぜ聴衆の心をとらえたのか


オバマは、キケロの教えの
配置
を上手く扱えた。


1.聴衆の関心と好意を得る


スピーチの冒頭で、自分の特質や人柄をさりげなく説明した。


“私がこのステージに立っているなんて、とても信じがたいことです"


謙虚な姿勢を見せるすばらしい作戦。


2.事実や数字を挙げる


ユーモアの効いた事実を語るのが上手かった。


"国民のささやかな夢に誠実であること、それこそがアメリカの真の特質なのです"


事実や数字を挙げると、スピーチと演説者に対する信用度が高まるのがメリット。


3.両方の意見を取り上げる


反対側の意見も取り上げる。


オバマは、
相手の(間違った)考え方に落胆している、と聞こえるように言うのが上手かった。


"今夜、私はあなたがたに言いたい。私たちにはやらなければならない仕事があるということを"


これは、相手が残した仕事についてユーモアを効かせながら非難している。


4.反論


相手を論破する。


アメリカを分断しようとしているマスコミ(情報操作屋)を非難するために、
インパクトのある一文を語る。


"今夜わ私は彼らに言いたい。リベラルのアメリカでもなければ保守のアメリカでもない。アメリカ合衆国なのだと!"


この一文は世界中のマスコミで取り上げられた。


5.結論でもう一度主張する


いいスピーチの締めには、
内容の振り返りと
聴衆に行動を促すふたつの役割がある。


最後に未来の話にもっていく


※これが、人を行動させます。


"今日、
私があなた方に伝えたいのは、
私たちが直面している課題は現実のものだということです。
どれも深刻で、数も多い。
短期間で容易に解決できるものではありません。
しかし、覚えておいてください。
この国は、
きっとそれを解決できるということを。"


オバマは、
現在形を使って聴衆の心をひとつにするスピーチから、
何を選択するかを決める未来形のスピーチに移すのが上手かった。


説得力のある話が出来るようになると、
次に鍛えるべきは、
現在から未来の話に移すときの上手さ。


プレゼンで自分がやったことしか喋れてない人は、未来のことを語ろう。
そして、その未来をつくる主役は私たちだと強調しよう。
 

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おまけ
オバマは、
ネガティブな言葉をポジティブなものに置き換えて、
人々が困難な状況に立ち向かうための勇気を与えるのが上手かった。


問題を課題と言い換えるぐらいでは、
人は動かへん。


「自分たちの力を証明する機会が与えられた」


ぐらいのことを言ってみよう。


ちなみにオバマは、
経済の落ち込みについて、


"国民の資質がとわれているとき"


と表現した。


次は、
本記事を書いたおれ自身の経験談を書いてみるわ。


ライター本人のプレゼン術